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籠の中の天使

第3章 悪魔な先生


今日はあの行為をしなくて済むと思ったらいつもより心がとても軽くなった。

今日はいつもより早く帰れるし、ちょっと本屋なんかに寄り道してから帰ろうかななんて久しぶりに心踊らされる。

鞄を持って教室から出たところで低いけど穏やかな声に話しかけられた

「…葵ちょっといいか?」

「佐倉、先生…」

話しかけてきたのは私の担任の佐倉先生だった。

爽やかで紳士で優しいって女子からは人気が高い先生だけど私はどうも好きになれない。

だって佐倉先生は私がみんなにいじめられていることを知っているくせに気づいてないフリをしてるんだもの。

「これから時間あるか?話したいことがあるんだ」

「話ってなんですか…?」

「君がいじめられてることについて、だよ」

少し小さめの声でそう言った先生

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