籠の中の天使
第3章 悪魔な先生
次に起きた時は朝だった
手錠は外されていて先生の姿も見当たらなかった
私は昨日のままでとりあえずベッドのシーツを身体に巻いてからおそるおそるこの部屋から出た
そして微かにテレビの音が聞こえる部屋に足を運ぶとそこに先生はいた
「おはよう葵」
「っ…」
今までのことを思い出して私は恐怖で固まる
そんな私を尻目に先生は学園の時のようにニコと笑うと言った
「さすがにこんな朝から犯したりしないよ。たとえシーツ1枚でもね」
「…制服、どこですか」
ここに連れてこられたときに脱がされてから制服がなくなってしまった
「ああ、洗濯して風呂場に置いてあるよ。葵、昨日意識失ったから風呂入ってないだろ?入ってから学園に行けよ。」
俺はもう先に行くよ
といいながら鞄を持って私の横を通り過ぎた