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君がいるから

第2章 きっかけ

いつの間にか、俺と智…そして雅紀の3人は良く一緒に飲むようになっていた。

二宮は…毎回誘うけど

一度も参加したことがない。

気になるけど、無理に来させるわけにもいかないし。

思い当たる事、と言えば

「ねぇねぇ!にのはーっ!?」

…こいつだろうな。

どうやら雅紀はあの初対面からひたすらアプローチしまくっていて

最初こそ返してくれたメールはおろか、電話も今ではガン無視されているらしい。

それでもめげない雅紀って

情熱的なのか、ただのナントカなのか。

二宮も、仕事の時は一切そういう話はしないし。



…俺だって気になるんだよーっ!


だってさ。

これで雅紀と二宮が上手くなんていったら

男同士、と言うハードルが低くなりそうな気がするんだよ。

まあ、なんと言うか智も充分「自由人」な感じもしないでもないけど。








そんなある日。

いつものように仕事で二宮と移動中

この時のたまたまの会話と、その後の智からの電話で

一気に情況は変わっていった。


何気無く、雅紀の事を話題に出して

珍しく二宮が素直に応えて…

もう少し聞いてみたいと思ったところに

智からの「助けて」コール。

この電話が原因で

まさか

あんなに雅紀を毛嫌いしていた二宮が

雅紀と仲良くなっちゃうなんて

想像もしなかった。

だけどこれが

俺も一歩踏み出せるきっかけに

なったことは

間違いなかったんだ。

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