君がいるから
第4章 君と迎える朝
後始末もまともにさせてくれないまま
智は横を向いて丸くなってしまった。
「…お腹、痛くなるよ?」
「誰のせいだ!」
取り付くシマがないとは、まさにこの事。
「だから…ごめん。愛してるから、止まれなかった」
丸くなってる智の髪を撫でて囁くと
首だけを動かしてこっちを見つめる。
「愛してる」
もう一度、今度は耳許で囁いたら
「バカ…」
智の顔が真っ赤に染まった。
「もう、離さない」
体もこっちに振り向かせて抱き締める。
「うん…」
智が目を閉じる。
そのまま、まどろみに身を任せて
二人とも、深い眠りについた。
朝早く、俺は急遽嘘をついて有休を取得した。
これで心置きなく、日曜まで一緒に過ごせる。
まだ眠っている智の額に手を置くと
大分熱が引いてる事が分かった。
顔色も、かなりマシになっている。
それでも、やっぱり確かめようと体温計を挟ませて。
電子音後の数字に安心した。
ほら。
汗いっぱい掻いたから、薬より効いたんじゃない?
…なんて考えたけど
それは言わないに限る。
何の準備もないまま、智を抱いてしまったのは
ちょっと心苦しくはあるけど
正直なところ、喜びの方が大きくて
ますます智が好きになった。
…智が目覚めたら
まずおはようのキスをしよう。
…そしてまた
「愛してる」って伝えよう。
幸せな朝。
これが日常になって欲しいと
…君に伝えよう。
智は横を向いて丸くなってしまった。
「…お腹、痛くなるよ?」
「誰のせいだ!」
取り付くシマがないとは、まさにこの事。
「だから…ごめん。愛してるから、止まれなかった」
丸くなってる智の髪を撫でて囁くと
首だけを動かしてこっちを見つめる。
「愛してる」
もう一度、今度は耳許で囁いたら
「バカ…」
智の顔が真っ赤に染まった。
「もう、離さない」
体もこっちに振り向かせて抱き締める。
「うん…」
智が目を閉じる。
そのまま、まどろみに身を任せて
二人とも、深い眠りについた。
朝早く、俺は急遽嘘をついて有休を取得した。
これで心置きなく、日曜まで一緒に過ごせる。
まだ眠っている智の額に手を置くと
大分熱が引いてる事が分かった。
顔色も、かなりマシになっている。
それでも、やっぱり確かめようと体温計を挟ませて。
電子音後の数字に安心した。
ほら。
汗いっぱい掻いたから、薬より効いたんじゃない?
…なんて考えたけど
それは言わないに限る。
何の準備もないまま、智を抱いてしまったのは
ちょっと心苦しくはあるけど
正直なところ、喜びの方が大きくて
ますます智が好きになった。
…智が目覚めたら
まずおはようのキスをしよう。
…そしてまた
「愛してる」って伝えよう。
幸せな朝。
これが日常になって欲しいと
…君に伝えよう。