君がいるから
第6章 一緒に暮らそう
アパートに着いて
とりあえず智を起こしたけど
「車で待ってる」と言ってまともに目を開けないから
俺一人で書類やら印鑑やらを取りに行った。
何とはなしに
改めて部屋をぐるりと見回す。
…後1ヶ月もすれば、ここを出るんだなぁ
なんて
少し寂しいような気持ちが沸いてくる。
それ以上に
もう少しで智と暮らせる楽しみも
胸を占めているのもまた事実で。
「…行くか」
そんな感傷に浸る前に
やることやらなきゃ
俺は少し駆け足で
智の待つ
車に戻って行った。
「お待たせ!…って寝てるし…」
車のロックはしてあるとは言え
本当に無防備だな。
今の世の中
男だから安心なんて事ないってのに。
「さーとーしー!」
運転席に座ってから
耳許で少し大きな声を出す。
「んー…」
…また、鼻摘まみか?
ゆっくりと智の鼻に指を近付けたら
「あ…やべっ」
ふと
智が目を開けた。
「寝てた?」
にへっと笑う智に
「気持ち良さそうにね」
…呆れるしかなかった。
とりあえず智を起こしたけど
「車で待ってる」と言ってまともに目を開けないから
俺一人で書類やら印鑑やらを取りに行った。
何とはなしに
改めて部屋をぐるりと見回す。
…後1ヶ月もすれば、ここを出るんだなぁ
なんて
少し寂しいような気持ちが沸いてくる。
それ以上に
もう少しで智と暮らせる楽しみも
胸を占めているのもまた事実で。
「…行くか」
そんな感傷に浸る前に
やることやらなきゃ
俺は少し駆け足で
智の待つ
車に戻って行った。
「お待たせ!…って寝てるし…」
車のロックはしてあるとは言え
本当に無防備だな。
今の世の中
男だから安心なんて事ないってのに。
「さーとーしー!」
運転席に座ってから
耳許で少し大きな声を出す。
「んー…」
…また、鼻摘まみか?
ゆっくりと智の鼻に指を近付けたら
「あ…やべっ」
ふと
智が目を開けた。
「寝てた?」
にへっと笑う智に
「気持ち良さそうにね」
…呆れるしかなかった。