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君がいるから

第6章 一緒に暮らそう

今週は

二宮は部長に着いていたために

俺と行動する時間はなかった。

そして俺も

会議だ何だと忙しくて


あの電話以来

二宮とは

突っ込んだ話は何もしていない。




約束した金曜の朝に

「今日、終わったら連絡しますね!」

そう二宮に言われるまで

…約束した事をすっかり忘れていた。


「え…何だっけ?」

聞き返すと

「自分から言ったくせにーっ」

二宮は唇を尖らせた。

「4人で家飲みするって言ったじゃないですか」

楽しみにしてたのに!

そう言って更に頬を膨らます。

「…悪い。そう言えばそうだった」

素直に謝って

「予定通り、雅紀と来いよ」

肩を軽く叩く。

「…大野さんは大丈夫なんですか?」

「ああ、智はいつも週末は来てるから」

つい、正直に答えたら

「ふ~ん…」

意味ありげに二宮がニヤリとした。

「なんだよ」

「なんでもないでーす」

「何か言いたそうだぞ?」

「えー…仲良しだなって思っただけですよ。お泊まりが当たり前なんて」

ここでやっと

自分が何を言ってしまったのかに気付いた。


何だか恥ずかしくなって

俺はパソコンに集中するフリをして

その場をごまかした。



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