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君がいるから

第6章 一緒に暮らそう


帰り道

宅飲みに必要なものを買って行こうと

スーパーに車を走らせた。

とりあえず

充分な量のアルコールと

…料理なんて出来ないから、惣菜と

つまみになりそうなお菓子を大量に買う。

どちらにしろ

「足りない」と言わせないように。

せっかくの機会だから

皆に満足してほしい。

…そうだ。

ダメ元で潤も誘ってみようか。





『マジで?!行く行く!仲間に入れてよ!』

潤は二つ返事でOKした。

智、びっくりするだろうな。

雅紀達も、潤と俺達の関係は知らないから

この際教えとこう。


そしたら

潤の店も行きやすくなるし

店の売上にもなる。


あー…俺ってば、優しい。

なんて考えて

思わず、一人で笑ってしまった。



今夜は楽しく過ごせそうだ。



俺が

就職してからずっと

暮らしてきたこの部屋の

きっと最初で最後の

最高の思い出になる。



俺はスマホを取り出すと

「今から迎えに行く」

と智にメールを入れて

返事を待たずに智のアパートに向かう事にした。






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