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君と僕。

第11章 君と僕と未来の話

時雨さんの隣に立てているとは、まだ少し言えないけれど。
彼の恋人なのだと、胸を張ることはできるようになった。

帰ったら沢山キスをしよう。

沢山たくさん、抱きしめてもらって。

僕も同じくらい抱きしめよう。














駐車場にとめてある車に寄りかかる。

「大人げな」

蓮君は医大を卒業してから...自覚はないが、異様にモテ始めた。

嫉妬深いのだ、俺は。

蓮君は俺を大人だと思ってるみたいだけど、俺だってそんな大層な大人じゃない。

「指輪、楽しみだなぁ」

今度は君の虫除けになるように。
とびきり似合う指輪を選ぼう。

そしてまた、君が君の道を歩む時、俺が隣にいられるよう。

必死に大人ぶるのだ。




大好きな恋人が、いつまでも隣にいてくれるように。

君と僕が、いつまでも一緒に歩いていけるように。

未来に想いを馳せて、指輪に幸せを詰め込もう。
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