テキストサイズ

君と僕。

第2章 君と僕と休日

今日は日曜日。
僕の大学も、時雨さんの仕事もお休みで、久々なゆっくりできる日だ。

「あ、おはよう。よく眠れたかな?」

確かにゆっくり眠れた。
昨日は次の日が休みだというコトで夜更かしをした。
お酒の入った時雨さんとゲームをして、沢山話して、明日は何をしようかと話しているうちに、ソファで寝落ちしたはずだ。

ガシャン…

「え…っと……」

しかし、僕がいるのはベットの上。
手錠みたいなので手を固定されていて、挙句全裸だ。

「この状況は…」

「いや、趣向を変えようと思って?」

ニコッと笑われるが、状況判断はかなり困難だ。

「まぁまぁ、サイッコーにヨくしてあげるからさ」

「え、ちょっ…!?」

身体を捩らせて怪しげな微笑みから逃げようとするけど、ガシャガシャと手元が鳴るだけでまともに動けない。

「楽しいもうよ、休日」

「時雨さっ…」

薄く綺麗な唇でキスをされて、僕の言葉は塞がれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ