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teardrop (of the child)

第2章 −真友−

成宮って奴をよく見ると背が高くて、顔も良い。

松本から見ても確かに格好良く見えて、女子に人気があってもおかしくはないと感じた。

だが、松本にとって成宮に嫉妬する所と言えば身長くらいなものだ。

165センチの身長の松本は170センチ以上を目指しているのだが、なかなか背が伸びないのが悩みの一つでもある。

『いいなぁ…何を食ったらあんなに身長伸びるんだろ?』

そんな事を考えながら再び歩き出そうとすると美和が松本の腕を両手で掴んで真っ直ぐ前を向いたまま眉をしかめる。。

美和の視線の先を見ると同じ学校の同級生である佐藤と倉田がこちらに向かって歩いて来てた。

倉田は松本と同じクラスなのだが、少々素行が悪い。

口が達者で周りに自分の威厳を知らしめようと悪ぶったり、平然と弱い者いじめをする。

佐藤は他のクラスの奴だが柔道部に入っていて、それなりに強い。

倉田はそんな佐藤と一緒にツルむ事で権力を振りかざしていた。

一応、松本との仲は悪くはないが、あまり好ましく感じてはいない。

美和も倉田の事は密かに嫌っている。

そんな事なんか露知らずで倉田は松本達に気付くと、馴れ馴れしく声をかけてきた。

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