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teardrop (of the child)

第1章 −夢を追う男−

高城は身長も高めで足が長い。

拳で喧嘩をすれば相手の射程距離内にも入ってしまうため、顔に傷をつくるリスクが高まる。

しかし、長い足を活かせば顔にパンチをくらう事がほぼ無いに等しくなる。

この方法を使い、高城の喧嘩はほとんど蹴りばかりとなった。

喧嘩の度に色々と試して、どんどん蹴りのスキルを上げてく高城は自分なりに完璧に仕上がったと納得したとこで、自信満々に思った。

「これなら、あのクソ親父も手が出せねーはずだ!今度こそ、見ていやがれ」

高城は卒業式を終えた後、学校の門の外で父親に向かって叫んだ。

「親父!今度こそブッ飛ばしてやっから覚悟しろ!」

高城は父親めがけて蹴りを仕掛けていく。

父親は避けながら隙を見るが、高城も負けておらず、ガンガン攻めていく。

後が無くなった父親は高城の強烈な蹴りを受けた。

だがしかし、父親はしっかりガードしていた。

そしてニヤリと口元に笑みを浮かべると高城の足をガッチリと捕まえて自分の元へと引き寄せる。

バランスを崩しかけた高城の隙を父親は見逃さなかった。

目に見えぬ早さで高城の頬に父親の右ストレートが決まる。

「まだまだ、お前みたいなクソガキに負けやしないぞ。出直してこい!」

父親はそう言うと、倒れて脳震盪を起こしている高城を軽く担ぎ上げて、車に運ぶと家へ帰って行った。

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