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棺の城

第4章 第二章・城の生活

きゅっ

っと全身が、彼女の中にある中指が締め上げられる

太ももがぷるぷると揺れていて

中指の根本は別の生き物みたいに緩んだり締まったりを繰り返している

右へぐるりと、内側をなぞりながら串刺しになった先っぽを揺らす

次は左へ

上へ突き上げる

そのたびに、彼女は肺の底から絞り出すような、カエルのような悲鳴を出す

一通り上下に揺さぶったところで勢い良く指を引き抜くと

名残惜しいかのように入口の方まで喰い付いてきた

ぶるりと指の先が抜ける感触と

彼女が全身を揺らすのは

ほとんど一緒のタイミングだった

散った飛沫と濡れた手を拭いて彼女をベッドに戻すと

僕は急いでせんせいの元へと帰った

コップの中身は少し冷めはじめていた

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