4月は君のぬくもり
第4章 晶午の想い
晶午side
俺と先生はバスに乗り込むと、自然と離れて座った。
俺は一番後ろに座り、先生は前の方に。
久しぶりに朝食なんて食べたな…。
先生は自分の準備で忙しいながらも、手際よく作ってくれた。俺は
「朝からこんなん食えねーよ!」
なんて悪態をついていたけど、先生の料理は温かくて、とてもおいしかったんだ。
ガタガタッ
「…っ」
バスが揺れるたびその華奢な肩が大く左右に揺れた。
「ふわぁ〜、ねむ」
俺は結局一睡もせず、眠る君の顔を見ていた。
目…、鼻…、口…、頬に耳……。
飽きることなく、ずっと。
ただ可愛くて
愛しくて。