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4月は君のぬくもり

第8章 すれ違う心


晶午side

数日後。
俺は学校帰りに、ファーストフードでバイトを始めた。
ホストに比べ時給は落ちるが、今度はちゃんとした仕事だった。
いつも由衣にばかり生活費を出させるのは気がひけるというのもあったが、何かしていないとどうにかなりそうだったからだ。


きっと由衣も阪口が好きだ。
由衣があんなヤツのものになると考えただけで、胸がはりさけそうになる。

苦しい……。

これが恋、というものなんだろう。

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