4月は君のぬくもり
第9章 告白
次の朝。
私はいつも、晶午より一本早いバスで通っている。
すると、校門付近で
安元君と一緒になった。
「おはよう!もう風邪は治ったのね?」
「あ、先生おはようございます。はい、もうすっかり」
「そう、良かった。でも無理しないで。もうすぐ持久走やるんでしょ?」
「先生っ、やな事思い出させんなよぉ。
まじでまた熱が上がりそうだ…」
「あはははっ、ごめんごめんところで…」
私はなんとなく、晶午と仲のいい彼に聞いてみたくなった。
「なんですか?」
「安元君と津田君って、二人とも彼女はいるのかな?」
「えっ/// まあ…オレは最近、できたところですけど」
「あらっ。それはおめでとう〜」
安本君は私の唐突な質問に、恥ずかしそうに言った。
だが、次の言葉に私は驚く。
「やだなー。晶午の彼女って、先生でしょ?もちろん誰にも言いませんからね」
「や、安元君……?」