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4月は君のぬくもり

第9章 告白


二日後の昼休み。
私は午後から行われる、PTA総会の準備で体育館へ向かうところだった。

すると、

「っ」

廊下の向こうから晶午が歩いてくるのが見えた。


私は内心ラッキーって、叫ぶ。
こんな広い校舎の中で会えることは、そんなにはないから。


晶午が笑っている。

すれ違うとき、聞かれるのだ。

「今日の夕ご飯なに?」


「うーん、クリームシチューはどう?」

「おっけー」


こんな秘密のやりとりが私は楽しく、幸せに感じてもいた。

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