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4月は君のぬくもり

第11章 終わらない想い


明日からもう十月なのね。早いわ……。


今日は日曜日。
私は少し遅めの朝食を作って食べていた。


ふと鏡に映る自分を見ると。
う、やだな。また目が腫れてる…。

新しい学校にはだいぶ慣れたけど、一人になると晶午を思い出してつらかった…。


だから私は、お気に入りの緑茶を急須で煎れる。

ふぅー、ずずっ…

香ばしい匂いが鼻いっぱいに広がって、不思議と慰めになるのだ。


ガタッ、ゴトッ

ん?

その時隣の部屋から物音がした。
確か空き部屋だったはずだけど。
きっと誰か、引っ越してきたんだわ。


ずずっ…

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