おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第12章 川上達哉という男(その1)。
「お仕置き」とは言われなかったものの、唐突に「服を脱げ」と言われて目が点になる。結局はお仕置きされるのかと思ったが、どうやらそうではないらしい。商品の説明をしてくれるようだ。
「これねぇ、俺とヤマがこの会社に入社して初めて作ったヒット商品なんだよねぇ」
そう言って川上さんは、嬉しそうな笑みを浮かべながら、パッケージを開ける。そこには、掌程の大きさのブラジャーのパッドの様な物が入っていた。
「○ーブラって一時期流行ったけど、知ってる?」
そう尋ねられてアタシは首を横に振ると、川上さんは「そうかぁ」と言って苦笑する。着け方も分からないかと問われて頷くと、着け方から指導するから、ブラジャーも外してと言われた。
(自分で脱ぐのは……ちょっと恥ずかしいな……)
そう思ってもじもじしていると、川上さんが、「自分で脱げないのなら脱がしてあげる」と言って、手際よくアタシの着衣を脱がせていった。ブラジャーのホックを外され、肩紐を下ろされると、アタシの小さな胸が露わにされる。
アタシが慌てて両手で抑えると、「手で隠していたら着けられないでしょ」と窘(たしな)められた。
(ううっ……。まじまじと見られて恥ずかしいよ……)