おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第19章 山岡一徹と言う男(その2)。
親が借りてくれたアパートには住まずに、店に通ってくれていたお姉様方の許を転々としながら遊び歩く日々。大学は最初の頃は通っていたが、それも次第に行かなくなった。一人のホステスの紹介で、ホストクラブで働き始めると、親父の店で働いていて客慣れしているせいか、あっと言う間にナンバーワンになった。この頃の俺は、女の事を信用せずに唯の金蔓としか見ていなかった。
一人のお節介なホステスが、俺と親父達の関係を修復させようと、俺を実家に連れて行った時。俺は親父の目を盗んで、あの女を犯してやった。セックス依存症のあの女は、俺に犯されながら涎を垂らしてよがり狂っていた。そのおぞましさに身の毛がよだったが、それでも心の中では未だ彼女への想いは捨て切れていなかった。俺は彼女が孕むよう、何度も、何度も、俺の精液が溢れるまで中出ししてやった。俺の子供を孕めば、俺のところに戻って来てくれるんじゃないかと。
結局、俺達の関係は修復されぬまま、俺はまた家を飛び出し夜の世界に身を投じた。話してみて分かったのだが、親父は俺があの女と関係してた事を知らなかった。何もかもぶちまけて、二人の関係を壊してやろうかとも思ったが、幸せそうな親父の顔を見たら、それは出来なかった。親父は、連絡も入れずに大学を辞めた俺を叱ったが、もう子供ではないのだから自分の責任でやりたいようにやれと、昔と変わらず言ってくれた。俺を愛してくれている親父を奈落の底に蹴落とす真似など、俺には出来なかった。