おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第21章 初めてのご奉仕。
平川さんは、「出来る事だけでいいからね」と言いながら、アタシに背を向けカッターシャツの釦(ボタン)を外して行く。中に着ていたTシャツも脱ぐと、露わになる平川さんの上半身。平川さんの肌は白いけれど引き締まっていて、盛り上がった筋肉が影を作り、まるで象牙で出来た彫刻の様だった。
……と、まあ背中は直視する事が出来たのだけれど。平川さんが振り返って近寄って来ると、恥ずかしくて直視出来ない。乳輪なんて綺麗な桜色で、アタシよりも綺麗かも。
(……って、アタシ何処を見ているのー!?)
恥ずかしいと思いつつも、そんな所が目に入ってしまうアタシ。変態さんへの道を確実に歩んでいるのではないかと思う。出来れば普通で居たい。でも、何が普通なのかも分からない。平川さんの裸体(上半身のみ)で狼狽しているアタシは、この後に、更なる衝撃が待ち構えている事を知らない。
いや、川上さんの出演していたDVDで予備知識はあったけれど。アレにはモザイクが掛かっていたし。まさか、あんな物が女の人のアソコを出入りするだなんて……。それが、アタシの身にも、その内起こるかも知れないなんて。この時のアタシには想像出来ていなかった。
「何か、久し振りに女の子に肌を見せたから、恥ずかしいな」
そう言って照れ笑いする平川さん。平川さんみたいなパーフェクト・ボディでも恥ずかしいなら、アタシはもっと恥ずかしいんですけど。なんせ、胸なんか小さなアタシの掌に収まる程しかないし。アタシに比べたら、お相撲さんの方が巨乳だもんね。下手すれば、平川さんの筋肉で盛り上がった胸より小さいかも。かなり凹むなぁ……。