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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第21章 初めてのご奉仕。


「それじゃあ、好きな所を触ってみて?」

 平川さんは、どうぞと言う様に両手を広げて、アタシに向かって言う。そう言われましても、何処を触らせて頂けば宜しいのやら、アタシには皆目見当がつきませんと言うと平川さんは、「何処でもいいんだよ。最初はじゃれ合いなんだから」と言いながらアタシの足首から膝へと手を滑らせた。「猫がじゃれ合う様に、愉しんで欲しい」そう言う想いで、浮かんだ商品なんだとか。

「だから、猫になったつもりで、僕にじゃれ付いてご覧?」

 そう言うと平川さんは、アタシの腕を自分の方へと引き寄せて、長い脚の間に、アタシを座らせた。身体に腕を回されると、何だかすっぽりと包まれているみたい。「ほら、早く触って?」と言いながら、顔を覗き込まれるとドキドキしてしまう。アタシは思い切って、人挿し指の肉球で平川さんの胸の桜色の部分を「えいっ!」って押すと、平川さんの身体がビクンと跳ねた。

 「いきなりやるねぇ?」と言って平川さんは笑うと、お返しだとアタシの胸の先端に、同じ様に人挿し指の肉球で触れてくる。だけど、その触れ方はアタシの様に勢いを付けたものではなく、優しく、ゆっくり円を描く様に、胸の輪に沿った触れ方だった。その触れ方は甘く身体を疼かせる物だった。

 成程。唯、触ればいいって物じゃないんだなと学習したアタシは、同じ様にゆっくり平川さんの胸の輪っかに触れる。そうすると、平川さんは深い溜息を零した。これは、アタシがちょっと気持ちがいい時に思わず零してしまう溜息と似ている。と言う事は、平川さんも気持ちがいいって事だ。

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