おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第21章 初めてのご奉仕。
「じゃれ合いながら、お互いの気持ちいい所を探すんですね?」
アタシがそう尋ねると、平川さんは「そうだよ。よく気が付いたね」と言って褒めてくれた。それが嬉しい。「可愛い」と言う褒め言葉は、素直に受け取れないけれど、こう言う褒め言葉は素直に受け取れる。
アタシ達はお互いの身体を弄(まさぐ)りながら、お互いの快感ポイントを探る。アタシは自分の身体は、敏感な突起部分だけが気持ち良くなるものだと思っていたけれど、意外と他にも快感ポイントがある事を知った。
敏感な部分が気持ちいいのは当然なんだけど、そこを弄られながら項(うなじ)を甘噛みされると、そこだけを弄られているのとは違った快感が、項から全身を駆け巡るのを感じた。同じ箇所でも、刺激の与え方によって感じ方が違う。勿論、触れ方の強弱でも違う。最初から強い刺激を与えられるよりも、徐々に強くなって行く方が高まり方の振れ幅が大きい。アタシは、平川さんとゆっくり戯れ合う事で、色んな事を学んだのだった。
そうやって戯れ合っている内に、平川さんの股間部分が膨らんでいる事に気付く。
(こ……これは……っ!!)
その異様な程の膨らみ方に驚愕し凝視していると、頭上から「気になる?」と声が降ってくる。そんなの正直に言えない。変態だと思われる。アタシは必死に誤魔化そうとして首を横に振ると、「嘘吐きだなぁ」と言って平川さんがクスクスと笑った。