おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第24章 甘美な治療。
それは多分、アタシが先生を"男の人"として認識してしまったからだろう。お医者様ではなく、一人の男性として池田先生を見ている自分がいる。先生が「治療」と言ってアタシの身体に触れるのは、本当に治療なのか、それとも別な意味の物なのか。アタシは池田先生に、お医者様として治療をして欲しいと思っているのか、男性としてエッチな事をして欲しいと思っているのか。それが分からないでいた。唯、分かっている事は「先生に嫌われたくない」と言う事だけだ。
先生は身を起こしソファの上に座ると、黙り込んでしまったアタシを気遣う様に先生の脚の間にアタシを座らせ後ろから抱き締めて頭を撫でた。そして、治療に集中出来ないのなら、今日は止めておこうと言う。アタシが思わず「えっ?」と言って振り返ると、先生は「ん?」と言って小首を傾むける。
「どうしましたか? 止めて欲しくない?」
そう言いながら先生はクスクスと笑って、アタシの顔を覗き込む。心の中を見透かされているみたいで恥ずかしくなったアタシは、先生の視線を避けるように自分の視線を宙に彷徨わせる。それを図星だと受け取った先生は、「止めて欲しくなかったら、集中して」と言って、アタシの首筋に唇を押し当て、舌でそこを舐め上げた。後ろから回した手で両の乳房を包み、押し上げる様に揉みしだきながら。
「集中出来ないのは、刺激が足りないからのようですね」と言って、池田先生は指先でアタシの乳首を摘まむと、コリコリとそれを捏ね回す。触って欲しくて尖っていたソコから、大きな快感の波が生まれて全身に広がっていくと、アタシは身体をビクンと躍らせながら甘い溜息を零してしまった。