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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第25章 良薬、口に苦し。


(結婚……か……)

 自分はもう三十三だ。そろそろ落ち着かなければいけない年齢になっている。しかし、彼女はどうだろう。未だ大学を卒業したばかりである。「結婚」なんて言葉は、まだ重いのではないだろうか。そう考えると、素直に好意を口に出せず、医者としての立ち位置に甘んじてしまう。この立場であれば、彼女から拒絶される事はないだろうから。

 ふと視線を落とすと、俺の分身の根元を両手で握り、恐る恐る舌を這わせる森脇さん。俺はそれを見降ろしながら、彼女の頭を撫でる。ちろちろと揺らめく赤い舌が艶めかしい。彼女にはそんな意識はないのだろうけれど。たどたどしい舌の動きに俺の口元には自然に笑みが浮かぶ。上手い下手はあるだろうけれど、遊びの相手でもない限りは、そんな事は重要ではない。"受け入れてくれる気持ち"が大事なのである。まあ、上手いに越した事はないと思うが。

 彼女の舌が裏筋を舐め上げ、鈴口から滲み出るカウパー液を掬い取ると、少し顔を顰める。どうやら味がお気に召さないようだ。まあ、好きでもない男の体液の味なんて、そんな物だろう。処女でありながら笑顔で「大好き」なんて言われても、腰が引けてしまうのだが。しかし、この調子では、薬だと言っても精液を飲み込むのは苦痛でしかないだろう。

 俺はふとあることを思い付いて、鞄を手繰り寄せるとサンプルで貰った、子供が薬を服用する時に使う、服薬ゼリーを取り出した。俺はそれの封を切ると、自分の反り上がった分身に垂らす。粘度のあるゼリー状の液が、俺の棹を伝いゆっくりと下へ向かって垂れていった。

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