おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第4章 高槻雅史という男(その1)。
こんな買うのが恥ずかしい商品の開発に、この見た目冷たそうな高槻さんが真剣に取り組んでいるのだと知ってアタシは驚いた。
でも、恥ずかしい商品であろうがなかろうが、使う人の気持ちを考えて物を作るのは、全ての物に共通する事なんじゃないのかと、ふと気付く。
それに恥ずかしいと思っているのはアタシだけで、他の人は抵抗がないのかも知れないし。
誰かの為に"物作り"をする。その為の力になれるのは、素敵な事なんじゃないだろうか。
高槻さんの真剣な声を聞いている内に、アタシはそんな事を考えていた。
「森脇の頭もハッキリしてきた様だし、次はコレを試すか」
高槻さんは、意識が覚醒し、目に光が戻ったアタシに気付くとそう言って『タコっCHU』をアタシに掲げて見せてニヤリと笑う。
いや、眼鏡がないから、本当に笑っているのかはハッキリとは分からないのだけれど。何となくそんな気がした。
そして、敏感な部分を吸引され、刺激を与えられる事が想像出来ないアタシは、唯々、高槻さんの笑みに怯えるが、同時にアソコがキュンと疼くのも感じていた。
「何だよ、期待してんのか? ここ……、ヒクヒクしてるぜ?」
そう言って下出がアタシのアソコをスッと撫でる。