無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　優しく髪を撫でる手
　優しく頬を撫でる唇

　それとは裏腹に
　激しくアソコを擦る熱

　これは……
　手じゃないよね？

　何がアタシのアソコを
　擦っているの？

　アタシの意識は緩やかな小川を下る様に覚醒し始めていたのだけれど。急に滝に引き込まれる様に覚醒し、アタシはパチっと目を開けた。

「ああ……っ。モリリン……。凄いよ……ぬるぬるで気持ち……いいっ!!」

　どのくらいの時間、気を失っていたのだろうか。気が付けば、アタシの上に山岡さんが多い被さっていた。服は全て脱がされていて。山岡さんはアタシの裸の胸に吸い付きながら、激しく腰を振っている。

（えっ!? 嘘っ!? 知らない間に処女を奪われたの!?）

　けれど、痛みはない。と言うか、アソコに異物感も違和感もない。あるのはアソコとクリトリスが山岡さんの男性器に擦られて、気持ちいいと言う快楽だけだ。アタシは、アタシの上で夢中になって腰を振っている山岡さんの背中に、そっと腕を回してみた。

「えっ!? モリリン!? 気が付いたのかっ!?」

　山岡さんは驚いてピタっと動きを止め、アタシから離れようとする。アタシは山岡さんの背中に回した腕に力を込めて、自分の方へ抱き寄せた。そして山岡さんの耳元で囁く。「続けて」と。でも、未だ挿れて欲しくはない。だって山岡さんの気持ちが分からないんだもの。

「ゴメン……。モリリンのエッチな姿を見てたら、我慢が出来なくなって……」

　謝る必要なんてないですよとアタシが言うと、山岡さんはもう一度「ゴメン」と言った。それは何に対する謝罪なんだろう。山岡さんがアタシで興奮してくれたと言うだけで、嬉しいのに。