テキストサイズ

おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第31章 鎮まらない疼き。


 「んん……」

 坂内部長の指先が擽(くすぐ)る様にアタシのクリトリスの上を何度も往復する。もっと強く擦って欲しいと強請(ねだ)る様に腰を突き出せば、テーブルの下からクスクスと坂内部長の忍び笑いが聞こえた。

 テーブルクロスを少し持ち上げて中を覗くと、「素直で可愛いね」と坂内部長が言って、アタシの内腿に口付ける。強く吸い付かれ、そこに赤い花が咲いた。部長はその花を撫でながら、「これを見たら、他の連中はなんて思うのかな?」なんて言って、ちょっぴり意地悪く笑う。いつもは優しい坂内部長の初めて見る表情に男性を感じドキッとしてしまった。

 「森脇さん。ちょっと腰を浮かせてくれる?」

 部長にそう言われて腰を浮かせると、坂内部長はストッキングを脱がせてしまった。部長と小声て話をしていると、コツコツと近付いて来る足音。お店のスタッフさんだ。アタシは慌ててテーブルクロスを元に戻すと、何食わぬ顔でサラダを口の中へ放り込む。「お味は如何ですか?」と尋ねられて、美味しいですと答えると、スタッフさんは「有難うございます」と言ってにこやかな笑顔を見せる。

 「あれ? 坂内さんは?」

 そう尋ねられて、心臓がドキンと跳ねる。テーブルの下の部長は、自分の存在をアタシに知らしめる様に、アタシのクリトリスをぐりぐりと指先で弄んでいる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ