おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第5章 平川拓斗という男(その1)。
高槻さんに脱がされた剥き出しの下半身と、肌蹴た胸元。殆ど裸同然だ。
「……っ!!」
自分の姿に驚いたアタシは、慌ててベッドカバーを手繰り寄せ、自分の身体を隠す。それを平川さんはキョトンとした顔をして見ていたが、アタシの慌て振りが可笑しかったのか、肩を震わせてクスクスと笑い出した。
平川さんの様なイケメンに、お粗末な身体を見られたのかと思うと、顔から火が出そうな程、熱くなる。もう、死んでしまいたい。
「何で隠しちゃうの? 可愛いのに、勿体ない」
か……可愛い!?
アタシのどこが!?
「可愛いよ。この、小粒の乳首なんかピンク色で初々しくて……」
そう言うと平川さんは、アタシが掻き集めたベッドカバーを引っ張る。カバーを奪い取られて、アタシの上半身は、再び外気に晒され、胸の先端がツンと立ち上がった。平川さんが、その尖りにチュッと口付ける。
「あ……」
平川さんの柔らかい唇が、アタシの尖りを包むと、アタシの口から思わず溜息が零れた。平川さんは、その尖りを口に含んだまま、舌で転がし始めると、鎮火したと思っていた快楽の炎が、少しずつ大きくなっていく。