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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第36章 幸せな痛み。


 山岡さんの欲棒は、一度、処女膜に引っかかり、動きを止めたけれど。そこを押し広げる様に、一気にアタシの奥へと進んだ。

 「あああああっ!!」

 裂ける破瓜の痛みに背中が反り返る。鈍い痛みが、"ドクン、ドクン"と、まるで心臓の鼓動の様に継続する。痛い。けれど、アタシの中に山岡さんの存在が、確かに感じられて嬉しい。

 「ゴメンっ! 痛いよな?」

 そう言って山岡さんは、アタシの頭や背中を撫でる。そして、顔中に優しく口付けてくれる。その手が、唇が、優しくて温かくて。アタシは泣きそうになる。そんな顔を見られたくなくて、アタシは山岡さんの首に回した腕に力を込め、彼の頬に擦り寄った。

 山岡さんは、そんなアタシをギュッと抱き締めてくれ、二人の身体の間には、隙間が出来ない程に密着する。アソコが"ドクン、ドクン"と脈打つ度に、アタシの中にいる山岡さんの存在を意識する。アタシ達は確かに繋がっているんだと、感じられて。堪えていた涙が一滴、目尻から零れた。

 痛いからじゃなくて。心が満たされて溢れた、幸せの涙。

 「今日は、これ以上はしないから……」

 山岡さんはそう言うと、アタシの額に口付けた。そして、アタシの身体に負担が掛からないように、ずっと動かず、山岡さんの分身が、鎮まって小さくなるまで、アタシを抱き締めて、労わってくれた。

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