おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第37章 忙しい連休(その2)。
「えっ!? でも……」
アタシが先生の声に戸惑っていると、池田先生は「これは治療ですから、貴女が誰とお付き合いをしていようが、関係ありません」と言って、アタシの腕を取るとスタスタと歩き始める。アタシは先生に腕を引かれて地下の物置部屋へと連れていかれた。そして、部屋の隅にあった、椅子に座らせられると、足を椅子に拘束されてしまった。
「私は産婦人科医ではありませんが、先日、産婦人科医の友人から譲り受けましてね……」
そう言いながら、先生はアタシの前に椅子を持って来ると、それに座って足元にあるペダルの様な物を操作した。すると、アタシが座っている椅子が、ゆっくりと倒れ始める。しかも、脚を開きながら。
「ああ……しまった。下着を脱がせるのを忘れてしまいました。仕方がありません。切らせて頂きますね?」
そう言ってニッコリと笑うと、先生は近くの棚から鋏を取り出し、アタシのショーツの股の部分をジョキジョキと切ってしまった。
「えっ!? 先生!? どうしたんですか!? 何でこんな事をするんですか?」
アタシは池田先生の豹変ぶりに驚き、恐怖に顔を引き攣らせながら尋ねる。先生は、「治療と言ったでしょう? 怖がる事はありませんよ」と言って、再びニコリと笑った。けれど、その目は笑っていなくて。いつもの池田先生じゃなくて、怖かった。