おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第38章 忙しい連休(その3)。
スマートフォンで、パズルのゲームをやりながら、平川さんからの連絡を待っていると、空いていた隣の席に人が座る。別に普通の事だし、特に意識も警戒もせずに、ゲームに夢中になっていると、腿の辺りで何かが蠢く感じがして、ゲームに集中していた意識が中断された。ハッとして横を向くと、隣の席に座った人が、アタシのすぐ脇までにじり寄って来ていて、アタシの腿を撫でていたのだ。
アタシは驚いて声を上げそうになるが、男の手によってそれは阻止されてしまった。男は四十代半ばくらいで、小太りで脂ぎった感じが気持ちが悪い。いや、アタシ自身、他人の事を言える容姿ではないのだけれど、それを踏まえても気持ちが悪いとしか言えない。男は、生臭い荒い息を吐きながら、スカートの裾をたくし上げ、手を腿の内側へと滑らせてきた。
「お姉ちゃん、いやらしいな。パンツ穿いてないなんて……。男を誘ってんだろ? こうされたいんだよな?」
中年男はそう言うと、アタシの黒い茂みを撫で始めた。男はどうやら、地下鉄でアタシのスカートが捲り上がった時に、中身を見て追い掛けてきた様だ。そうでなければ、アタシ自身が忘れていた、スカートの中身等、分かりはしないもの。
(嫌だ! 止めてっ!!)
そう声を上げたいのだが、男に口元をハンカチ付で抑えられて、くぐもった小さい音にしかならない。男はニヤニヤ笑いながら、茂みの奥の方へと、指を差し入れて来る。アタシは懸命に膝を閉じて、男の侵入を阻止しようとするが、あまり肉のないスカスカの腿では、効果はなかった。そうしている間にも、男の指先が奥へと進み、クリトリス付近を撫で始める。