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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第39章 接触事故。


 結局、山岡さんは理由を話してくれたのに、疑ってしまって申し訳ないと思う。しかも、アタシは山岡さんに言えない様な事をしていたのに。

 「それでさ、今日なんだけど、仕事が終わったら一緒に不動産屋について来てくれないかな? モリリンの家の方で探そうと思ってるんだけど……」

 「はい! あ、でも仕事が終わってからだと、地元の不動産屋は閉まっているかも……」

 「ああ、そうかぁ……。じゃあ、土曜日は? そんで、お泊りしようよ。どう?」

 そう言って山岡さんは、アタシの頭を撫でる。「お泊り」と聞いてずっと一緒に居られるのだと思うと、嬉しくて。アタシは山岡さんに抱き付き頷いた。山岡さんは「良かった」と言って、アタシの事を抱き締め、山岡さんの身体の上に乗せると、ベッドの上でゴロゴロと転がる。アタシが嬉しい時に縫いぐるみを抱きかかえてベッドの上で転がる様に。山岡さんも嬉しいって思ってくれているのだなと思うと、アタシまで嬉しくなった。

 「モリリン……」

 山岡さんは動きを止めると、アタシの頬に手を添えて、チュッと軽く口付ける。朝っぱらからちょっと恥ずかしいな、なんて思ったけど。やっぱり嬉しくて、お返しに、アタシもチュッって山岡さんの唇にキスをした。

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