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　川上さんに連れて来られたのは、学校の教室を模したセット。ここが川上さんのお気に入りらしい。何でかと言えば……。

　「俺さぁ、ＡＶ男優時代はショタ物とか女教師物の学生役とか、カテキョ物の生徒役が殆どだったんだよねぇ～。だから何か落ち着くんだぁ～」

　そう言って教壇の上に立つと、セットの中を見回す川上さん。

　因みに高槻室長のお気に入りは拷問部屋。平川さんと下出は何故か同じで電車の中を模したセット。どうやらこの二人は痴漢願望があるらしい。山岡さんはラブホのセットが落ち着くって言っていた。理由は「ベッドがあるから」なんだとか。まあ、セットなので、いつもこの状態ではないらしいんだけど。

　「しかし、変わってますよね。こんなにスタジオがあるなんて。テレビ局でもないのに……」

　「う～ん？ ただ部屋が余ってるからじゃないのかなぁ～？ 因みに、俺、ここで撮影した事あるよぉ？ 今度、そのＤＶＤ持って来ようかぁ？」

　「いえ……、結構です……」

　「そう？ まあ、自分で体感する方がいいよねぇ？」

　そう言って川上さんは、アタシににじり寄る。そしてアタシを抱えると机の上にヒョイと載せ、ニコニコしながらブラウスの釦を外しにかかった。