無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　川上さんからオモチャを渡され、アタシは一つ溜息を吐く。

　川上さんに直接Ｅポイントを攻撃されない代わりに、恥ずかしい事がある。それは、オモチャで自分で気持ち良くなって、濡らさなければいけない事。その間、ずっと川上さんが見ているから、恥ずかしくて仕方が無いのだ。

　「でもさぁ、見てる方がいっぱい濡れるよねぇ？ モリーってやっぱりＭなんじゃないのぉ？」

　そう言って川上さんはニタリと笑う。人を変態みたいに言わないで欲しいよ。まあ、本当の事だけど。池田先生のお家で変な台に乗せられた時も。平川さんに抗いながらもエッチされちゃった時も。嫌だと言いながら、興奮していた自分に気付いていた。アタシ、どんどんエッチで変態になっていってない？ なんか自分が怖いんですけど。

　「いいんじゃないのぉ？ 俺はエッチな女の子だぁい好きだもん」

　「でも、そればっかりで仕事をしないと嫌われるんですよね……」

　「そうだねぇ。やる事はちゃんとやらない子は嫌いだねぇ～。だから、ちゃんと仕事してねぇ？」

　「分かってます！ だけど……。その……余り見ないで頂けますか？」

　アタシがオモチャを取り付けている所を、川上さんが頬杖をつき、ニコニコしながら見ているのが恥ずかしくてそう言うと、川上さんは「そう言いながら、もう濡れてるんじゃないのぉ？」と言って、アタシの膝をススッと撫でた。