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第42章 幸せのアフター6。


 そう言えば、川上さん以外の男の人を心配すると拗ねるのに、川上さんだと山岡さんは拗ねないのは、山岡さんを信頼しているからだろうか。もし、川上さんとアタシがエッチしちゃったら、山岡さんはどう思うんだろう。そんな事を考える。まあ、有り得ないと思うけど。

 川上さんは山岡さんとの友情を大切にしているし。それは、もう、アタシの方が妬けるくらいに。「ひょっとして、本当はソッチ系の人じゃないの?」と思ってしまうくらいに。偶にアタシがそう言ってヤキモチを妬くと、山岡さんは「そんな筈ないよ。アイツが女の子好きなのは、皆が知っているよ」と言って笑う。

 でも、下出から、「川上さんは合コンに参加しても、女の子をお持ち帰りしない」と聞かされると、ちょっと不安になるじゃない? 昔は女の子が好きだったかも知れないけど、いつの間にか傍にいる山岡さんの事が好きになっていたりしないとも限らない。合コンに積極的に参加はするのに、彼女の居ない川上さんが不思議でならない。それを山岡さんに言うと、「今は居ないだけで、昔は普通に女の子と付き合ってたよ。AV女優の子とか、モデルの子とか」と答えが返ってくる。

 それを聞いて、アタシは「川上さんは理想が高い」と言う結果に辿り着いた。だから、アタシみたいな普通の女子には、きっと興味はない。故に、アタシと川上さんがエッチする事は、先ずないだろうと思う。

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