おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第42章 幸せのアフター6。
「カワが「子供じゃないんだから心配すんな」だって」と言って、山岡さんがアタシにスマートフォンの画面を見せてくれる。そこにはプンプンと怒った顔文字が書かれていた。でもその後に「心配してくれて有難う」と笑顔の顔文字があって、ホッとした。
「そう言えば、お二人はRINEとかお使いにならないんですか?」
「んー……? 何かさ、便利っちゃ便利だけど、直ぐにそれで繋がった気になるヤツっているじゃん? 俺、そう言うの苦手なんだよね」
山岡さんはスマートフォンを操作して、川上さんに返信のメッセージを書きながら、そう言った。意外だ。社交的なお二人だから、使いこなしているのかと思っていたのに。
「以前は使ってたけどさ。合コンの時に必ず交換させられのるが面倒臭くて、消しちゃったんだよね。アプリが入ってなけりゃ、「そういうのやらない」で済むしさ」
「でも、最近は最初から入ってません?」
「アンインストールしてる。って言うか、「既読になってるのに返信がない」って怒られるのウザくてさ。そう言うモリリンは使ってるの?」
「アタシは交換する人がいなかったので……」
「じゃあ、俺とだけする?」
「でも、ウザいんじゃ……」
「モリリンに対してそんな事、思うワケないじゃん。逆に俺の方がモヤモヤしそうだけどな」