おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第45章 絡まる糸(その1)。
池田先生がアタシの身体に触れたのを合図に、平川さんがアタシの口を唇で塞ぐ。舌で唇を割られ、歯列をなぞられると、アタシは口を開いて舌を受け入れる。唾液を流し込まれ、舌を絡めとられながら、アタシは目を瞑った。
すると意識が下半身へと集中する。池田先生に塗られた麻酔は、アタシの皮膚の表面の感覚を麻痺させてはいるけれど、それは表面だけで。クリトリスの芯はジンジンと痺れていた。そこをぐりぐりと指で押されると、何とも言えない感覚がアタシを襲う。
「……っ!!!?」
それは、脚が痺れた時に触られた感覚と似ているけれど、もっと甘くて。感覚が鈍っているのか、鋭くなっているのかワケが分からない。唯、触れられてクリトリスの芯をコリコリと擦られる度に、じわじわと快楽が広がっていく。何度も擦られて、普通だったらイッてしまっている筈なのに、イケなくて。それがもどかしくて仕方が無い。
アタシの意識が、下半身に向いている事を悟ったのか、平川さんは「僕を無視しないで」と、アタシの胸を両手で揉みながら、その先端を舌でコロコロと転がす。こちらは麻酔を塗られていないから敏感に反応し、直ぐに硬くなって平川さんの舌の動きに抵抗し始めた。