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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第50章 【番外編】真夏の出来事(その1)。


「コイツなら、ここからでも十分当たる筈だ。シモは王子の尻を狙え。俺はカワを狙う。間違ってモリリンに当てるなよ?」

 洞窟の入口にしゃが見込み、中の様子を伺いながら山岡さんが俺に言う。中では川上さんと平川さんが俺達に背を向け、身を屈めていた。恐らく森脇の乳首を吸いながらアソコを掻き回しているのだろう。洞窟内はチュパチュパ、クチュクチュと濡れた音が、波の音に掻き消されずに響いている。森脇は、身体をビクビクさせながら、首を左右に振って喘いでいる。どうやら三人は行為に夢中で俺達の存在には気付いていない。

「俺達を仲間外れにした事を後悔させてやろうぜ?」

 上から中を覗き込む俺を見上げてそう言う山岡さんに俺は頷いて見せると、息を止めて「何とかキャノン」を肩に担ぎ狙いを定めた。狙うは平川さんの尻。まるでスナイパーか、軍人にでもになった気分だ。

 「よし! 撃てっ!!」と言う、山岡さんの短い言葉に反射的にトリガーを引く。"ビシュッ"と言う音と共に、噴射口から冷たい水の弾丸が二人の尻を目掛けて飛び出していく。すると、洞窟内に「ギャッ!!」と言う叫び声が響き渡り、二人が飛び上がった。命中だ!!

 川上さんと平川さんは振り返って俺等を見つけると近付こうとしたが、キャノンの水圧は結構高い為、近付く事が出来ない。山岡さんと俺は、水が無くなるまで連射し、気持ちを晴らすとその場から一目散に逃げ去った。

 振り返ると川上さんは追い掛けてきたけれど、どうやら平川さんは追って来ない。俺達相手にムキにはならないって事なのか。まさか、森脇を独り占めする気か?

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