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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第50章 【番外編】真夏の出来事(その1)。


 森脇珠子。入社式で見た時は、牛乳瓶の底の様な眼鏡を掛けた野暮ったい女だった。俺はAD部の事業内容を知っていたし、正直言って可愛い女の子達とエッチな事が沢山出来るって期待もあったので、その不細工な女を相手にしなければならないのかと思うと、一気に気持ちが萎えるのを感じていた。けれど、究極のオモチャを作りたいと言う気持ちはあったし、早めに可愛い彼女を作ってモチベを上げようと気持ちを切り替えた。

 それでイケメン揃いの先輩方を餌にして合コンを繰り返し、同期で一番の美人をゲットしたのだが、結局は直ぐに別れた。彼女は俺と付き合い始めてからも、「友達がAD部の人達と合コンをしたがっている」と言っては、平川さんを誘う様に強請った。俺は話を繋ぐのは構わないが、自分達が参加する必要はないだろうと言ったけれど、「心配だから」と言って自分も参加しようとする彼女に疑問を感じた。多分、俺と付き合うのは繋ぎだろうと悟った。彼女のターゲットは恐らく平川さんだったんだろう。そう感じたから別れた。別れた理由はそれだけじゃないけど。

 初日に、高槻室長が森脇の眼鏡を外した時。意外にも可愛い素顔に心が動かされた。正直、森脇にだけは勃たないと思ってたけど。アイツの喘ぐ声や身体の反応に、俺の息子はビンビンになってしまった。アイツは何か特別なフェロモンを出してるんじゃないだろうか。普段は抱きたいと思わないんだけど、アイツにエッチなスイッチが入るとスゲェ抱きたくなる。いっぱい啼かせて乱れさせたくなる。

 森脇が俺の事を嫌っているのは、分かっている。それだけの事をしたのも自覚している。アイツの初めての口付けを奪ったのを根に持たれている事を。そんな事をしておきながら、他の女達と合コンを繰り返し、他の女の話を平気でして。チャラい男だと思われている事も。

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