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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第50章 【番外編】真夏の出来事(その1)。


 右側の乳首にカリッと歯を立てられ、ビリっとした痛みと快楽が胸から頭へと駆け抜ける。痛みを覚えたかと思えば、その後はねっとりと労わる様に熱い舌が動き、尖った乳首を転がす。そうかと思えば左側の乳首は、これでもかと言うくらい力一杯吸い上げられ、舌先でつんつんと突かれる。

 それだけでも感じてしまうのに、山岡さんと平川さんの指は、アタシのアソコの中を縦横無尽に動き周り、Eポイントを容赦なく攻めてくる。もう、アソコが蕩けそうな程にキュンキュンして、立っていられないアタシは、ゴツゴツした岩肌の壁に背中を預けて、何とか身体を支えている状態だ。

 きつく目を閉じ、快楽に喘ぐ。瞼に感じる、入口からの光。その光の中で、僅かに影が動いた気がした。その瞬間、「ぎゃっ!」と言う短い叫び声と共に、山岡さんと平川さんが飛び上がった。

 何事かと目を開けてみれば、振り向き様に走り出した二人の背中が見える。茫然としてそれを見ていると、洞窟の入口まで走って行った平川さんが足を止め、こちらへと戻ってきた。

「どうかしたんですか?」

 アタシがそう尋ねると、平川さんは濡れた髪を掻き上げながら、「やられたよ」と言って笑う。何の事かと首を傾げると、川上さんと下出に水を掛けられたのだと説明してくれた。

「でも、近くまで来た気配はなかったですよね?」

「そうだね。発射距離の長い水鉄砲で、入口付近から撃ってきたからね」

「水鉄砲?」

「そう、水鉄砲」

 水鉄砲って、あの玩具の銃の事だろうか。そんなに飛距離が出るものなの? 自分達が居た場所から、洞窟の入口までは多く見積もっても十メートルくらいはありそうなんだけど。

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