おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第51章 【番外編】真夏の出来事(その2)。
コテージに戻りシャワーを浴びてさっぱりした後、パレオを巻いてダイニングへと下りると高槻さんに呼び止められた。
「森脇、こっちへ来て服を脱げ」
突然、そう言われて思わず「ええっ!?」と声を上げる。これから夕食の筈なのに、何故に服を脱がなければならないのか。ドレスに着替えろとでも言うのだろうか。アタシがまごまごしていると、「いいから、来い」と腕を引かれ、パレオを剥ぎ取られる。下にはショーツだけしか穿いておらず、それも脱がされてしまった。
「えっ!? 室長!! 何を……!?」
全裸にされてしまい、アタシは狼狽える。高槻さんはそんな事には構いもせずに、アタシをダイニングのテーブルの上に載せると、横たわらせ身体の上に透明なフィルムを被せた。一体、何をする気なんだろうと唖然として見ていると、身体の上に大根を細く切った、お刺身等の下に敷かれているツマを載せられた。
ツマは乳首を避けて乳房を囲む様に盛り付けられ、その上には捌かれたばかりのお刺身が載せられる。お臍や鳩尾の上にも同じ様に盛り付けられ、アタシは身動きが取れなくなってしまった。
「室長? これ……は……?」
不安になり尋ねると、返って来た答えは「女体盛りだ」と言われた。「女体盛り」って何かと尋ねれば、裸の女性の身体の上に食べ物を盛り付け、皆(主に男性)で摘まんで楽しむのだと言う。男性だけの宴会では、秘密裏に行われている事もあるそうだ。本来は、素肌の上にそのまま盛り付けるのが一般的だが、衛生上良くないだろうからと言う理由でフィルムが載せられたらしい。それに、このフィルムは熱を通しにくい素材なのだそう。確かに体温で温まったお刺身なんて食べる気にはならないもんね。