テキストサイズ

おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第51章 【番外編】真夏の出来事(その2)。


 乳白色の艶々と光ったイカのお刺身を咥えた山岡さんの顔が近付いて来る。ぷらぷらと揺れるそれの下端に頭を上げて喰い付くと山岡さんの唇が重なり、お刺身を口に押し込まれた。ちょっと生ぬるくなったお刺身を咀嚼し飲み込むと、顎を捉えられる。川上さんの顔が近付いてきて、唇が重なると冷たいお茶が流し込まれた。

 身体をお刺身やらツマやら色々な物でデコレーションされ、身動きの取れないアタシは食事が始まると皆さんから口移しで食べさせられた。けれど、正直味なんて分からない。だって、身体のあちこちをお箸で突かれるんだもの。

 下出の箸がアタシの乳首を摘まむ。アタシが思わず「やっ!」と声を上げ身体をビクンと震わせると、下出は「ゴメン、ゴメン。美味しそうだったからな」とニヤリと笑った。さっきから、こんな事ばっかりで。アタシが身体を震わせて、お刺身を落とすと罰としてお酒が口に流し込まれる。程々にお茶は飲ませて貰っているから泥酔する程ではないと思うけど、身体が火照って仕方が無い。それでなくても、乳首やら脇腹やらをお箸で突かれて、こそばゆい様な気持ち良い様な、変な気持ちになってきて。下腹部に溜まり始めた熱を逃がす為、アタシはモジモジと小さく腰を動かした。アタシのそんな様子が関係しているのかは分からないけれど、下出が室長に声を掛ける。

「室長。程よくお腹もこなれてきましたし、そろそろ「アレ」しませんか?」

「ああ、そうだな。そろそろ森脇の身体も温まってきた事だろう」

 高槻室長は、そう言うとアタシの身体の上のお料理をシート毎取り除いた。やっと終わるのかと、胸を撫で下ろしながら起き上がろうとすると、川上さんと下出に拘束具で両腕をテーブルの脚に繋ぎ止められてしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ