おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第9章 初めての一人えっち。
これではリビングにいる、両親にも聞こえてしまうかもしれない。けれど、今のアタシに、そんな事を考える余裕などなかった。唯、指を動かし快楽に耽る。呼吸が荒くなり、身体が熱くなる。
(もっと……もっと気持ち良くなりたいっ!!)
内なる本能がそう叫ぶと、腰が浮き指の動きに併せて、腰を震わせるアタシ。今は何も考えられず、目指すのは快楽の頂きだ。そこを目掛けてひたすら指を動かしていると、大きなうねりが近付き、アタシのアソコがキュッとしまった。
(あああああっ!!)
快楽が波紋となって全身に広がると、頭の中で火花が弾け飛び、ビクンビクンと身体が大きく痙攣した。アタシは暫く硬直したまま、その快楽の波に身を任せる。その火花が消えた途端、力が抜け、浮いた腰や背中がベッドへと沈んだ。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
アタシは暫く動けず、荒い呼吸を繰り返しながら、全身を駆け抜けた快楽の余韻に浸る。今は未だ、何も考えられない。
やがて呼吸が整い、身体の熱が冷めてくると、ふと我に返り、自分のした事に罪悪感を覚えた。
身体が疼くからと言って、自分で慰めるなんて。アタシはいつからこんな厭らしい女になったのだろうと。