テキストサイズ

プリンセスさまのヒミツ

第5章 素直な気持ち

そもそも大輔に返事を返してない時点で大輔を苦しめてるんじゃないかな。告白して返事が返ってこなくて、そのうえお試し期間ですごく我慢して、それはきっとすごく辛いと思う。だから…私に出来ることは…一つしかない。

「おせぇよ、乃愛。」

「ごめん、ごめん。そーだ、大輔。私6時からバイトなんだけどどーする?」

「行く。乃愛がバイト終わるまで待ってる。」

「ん。」

だから私は私なりにこのお試し期間で返事を決めておく。未だに大輔への気持ちははっきりはしてない。だからあと少しの時間だけど返事をするお試し期間最終日までには自分の気持ち探し出しておく。できるだけ大輔の期待には答えたいから。

「バイトまでまだ時間あるし…どっか行く?」

「私ショッピングモールにいってブラブラしたい!!」

「よし、じゃあ行くか。」

「うん!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ