テキストサイズ

短編集2

第1章 傷跡

かすかに覚醒した僕の頭に遠くから雨の音が響いた。







そういえば、昨日の天気予報で今日は雨って言ってたっけ.....







完全に起ききっていない頭でそんなことを考えてまたうとうとと僕の頭は寝る準備を始める。










どこもかしこも痛いよ。











「シロ.......」









隣に眠る愛しい人の声が聞こえ、暖かい腕の中に包まれる。









「愛してる......」







そう呟かれたこれ以上ない愛の告白は粉々に散って暗闇に溶けて、

























嗚呼、心が1番痛いよ......

ストーリーメニュー

TOPTOPへ