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短編集2

第3章 万華鏡

その後は、バタバタして。





一輝の退院や復学で忙しい日々を送った。






あれから毎日通って、一輝に好きだと伝えているけれど一輝は頑なにその言葉を受け入れない。








"その気持ちは勘違いだよ。僕が倒れたことへの罪悪感なんだ。"







いつもいつもそう言って一輝は俺の告白をなかったことにした。


















「好きだ、一輝。」




「ありがとう、深夜くん。でももういいよ。気を遣わなくて。」






気なんかつかってない。これは俺の本心だ。












その日、俺は一輝にキスをした。

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