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短編集2

第4章 万華鏡 オマケ

「一輝先輩、気をつけて。」



何時ものように涼が一輝の世話を焼く。




「ありがとう涼くん。」




「涼、なんで先輩呼び?」




俺たちはみんな同い年だから呼び捨てなのに、さっき海斗のことも先輩呼びしてたな。






「あぁ、何か海斗が先輩呼びに憧れてるらしくて。そしたら一輝も。」







恥ずかしそうにうつむく一輝に胸がぎゅぅぅっとなる。






「一輝、そんなの俺がたくさん呼んでやるのにっ!」


「えぇ!?」





あまりに可愛くて抱きしめると周りの生徒たちから悲鳴があがる。






「何のプレイだよそれ。」



冬斗から冷めたような目線をもらうが気にしない。




「きっと年下責めとかだよ。」



「そうだよね!陽一さんっ❤︎❤︎❤︎」





付き合う前、年上だと思っていた勘違いから未だに陽一をさん付けする冬斗。




その陽一に対する優しさを、こっちにも向けて欲しい。

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