テキストサイズ

teardrop

第6章 6滴

翌日も透花は学校へ行った。

休み時間になれば松本が何かと透花の元へ来る。

学校での藤沢は特に透花と仲良くしてるわけではなかったが、松本が透花のとこに来るから傍にいる感じだった。

夏休みの宿題を何一つ提出してない三人は職員室に呼ばれる。

しかし透花に関しては病気で休学扱いとなり免除された。

松本は『ちくしょー、藤沢のせいで…』と思いながら、透花を見た。

「トーカちゃん、宿題免除で良かったね」

少し羨ましそうに言った後で「でも、考えたらそうだね…夏休みの宿題、出来るわけないじゃん」と話す。

「松本君達は…なんで宿題を…」

松本は「いや、俺は…」と言いかけた時に藤沢が話を遮る。

「俺等は色々と忙しかったんだよ…だよな!マツ」

急にそんな事を言い出した藤沢に少し驚きながら違和感を感じる松本。

だが、何か理由や考えがあるように思えて、とりあえず話を合わせた。

放課後、居残りで先生から課題を出される。

透花も休んでる間に遅れてる授業分の課題を出された。

しかし、透花は自分で予習復習をしておいたため授業が遅れてるどころか、少し先まで進んでいた。

スラスラ問題を解いてく透花の姿に松本は感動すら覚える。

「凄ぇ…トーカちゃん頭良いんだね」

「そんな事ないよ…ただ、休んでる間にする事無かったから自分で予習とかしてて…」

「何もする事ないからって、わざわざ勉強する気になんねーけどな…」

藤沢は怠そうに言いながら課題のプリント用紙を見ていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ