テキストサイズ

teardrop

第6章 6滴

「あーもう…全然わかんねーし」

ダラダラするばかりで課題が全く進まない藤沢。

一応頑張ってるつもりの松本は「…俺、泣きそう。こんなの、終わらせられる気がしない」と情けない声を出す。

透花はそんな二人を見て「あの…私も手伝うね」と言って、助け船を出す。

この日から三人で課題を進めるため、暫く放課後に残る事になった。

電車が同じだった事もあり、帰りも自然と三人一緒。

そのおかげで、透花は放課後に真紀達から呼び出される不安を忘れて、学校に通い続ける事ができた。

休み時間になれば相変わらず松本は透花のそばにいる。

真紀が透花に近付けば、藤沢が現れて邪魔する。

藤沢と松本の、さり気無い行為が透花から真紀を遠ざけていた。


そんな日々の中の週末。

藤沢が、約束していた中古のスクーターを松本のとこへ届ける。

スクーターのシートに花柄のカバーがついていて、元の持ち主は明らかにおばちゃんと推測できた。

そんな事は気にもせず、ご機嫌な松本。

「原チャも手に入って、課題もあと少しで無事に終わりそうだし…俺、今最高に幸せだな〜」

松本は鼻歌なんか歌ったりしながらスクーターを丁寧に磨いている。

藤沢は、そんな松本の様子に自分まで気分良く感じてた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ