テキストサイズ

teardrop

第6章 6滴

透花が放課後に居残りを手伝うようになってから、藤沢はマンションに来る事がなくなった。

誰とでも親しむ松本の影響で、徐々に無視していた友人達も透花に話しかけてくるようになる。

しかし、透花は以前程に必要以上、仲良くしようとせず無難な距離を保った。

穏やかに順調に過ごし出している透花。

でも、自宅だけにはどうしても戻る気にはなれず、出来る限り祖母の家で暮らす事を望んでいた。

放課後の居残りも無くなり、時間に余裕が出来た透花はバイトをしようと考えた。

学校に通うには定期代等、お金がかかる。

バイトなんてしたが無い上に、学校との両立や体調の事もあって不安はあるものの、それでも透花は祖母に生活面であまり負担をかけたくない思いがあった。


昼休み。

透花はトイレにいた透花は個室から出ようとすると、トイレに入ってきた真紀と志穂の声が聞こえてくる。

真紀は藤沢への告白を決意していた。

しかし、藤沢にアドレスを聞いても、はぐらかされる。

呼び出しても何かと用があると言われてしまう。

告白のタイミングがなかなか掴めず悩んで志穂に相談している。


透花は個室から出れず、物音をたてぬよう息を潜めてジッとしていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ